寒がり恋しや




去年の冬は
どうやって過ごしてたのかしら

まるで寝袋みたいに
からだに布団を巻きつけて

ぐるぐる巻き


まるで金太郎飴のきぶんよ

切っても切っても中村よ

どこからともなく中村よ

呼ばれて飛び出ない中村よ


中村は
切っても切っても切れない縁を思う




あれこの気持ちなんて名前かしら


そんなことをお風呂で考えていたら

何故だか泣けて来た

おかしい

しゃがんでも浴びても
立ってもあがっても

嗚咽が止まらなくなった





久しぶりとゆうか
初めてクチにした言葉がひとつ


自分のくちから自分の耳にしか届かない
そんな排水溝行きの言葉


ボディソープがなくなったこと
歯磨き粉があと少しなこと

あしたまで覚えてられるかしら



訃報のハガキが一枚

なんで気付いてあげられなかった




そんな事を思えど
時すでにおそしそし


無くさないと気付かないのか
無くなると大袈裟になるのか

騒ぎ立てるな心よ






ギターのメンテナンスを少し
SG

新しい弦を張ったよ

あしたはアープンクッカの最後のリハ


アープンクッカと
弾き語りと
どっちが本命なの?って
聞かれること多すぎて

どっちも本命です

欲張りなのよ




中村アリーが居ればそれはどこでも
中村アリーだよ

って言ってくれた人の声のトーンを
思い出す


よる、

よるはやっかいなの

まるで地平線よ
まるで崖の淵


自分の不安を相手にぶつけて
巻き込み大事故の大惨事



あたいとあなたが
これほどまでに違うことが
これほどまでに素晴らしいのに

時々一ミリの隙間もなく
同化したくなる


それはまるで片割れ

ヘドウィックじゃあるまいし

あたいには
アングリーなインチは付いてない


なのに

あまりにも寒すぎるから
ちっとも眠れない




あなたってゆうのは
あたい以外のあなた



ぐるぐるぐるぐる




おやすみおはよう

良き日を